パラグライダー初心者のための入門講座では、パラグライダーに関しての基礎知識をわかりやすく丁寧に説明しています。まずは基本を理解して上達のコツやヒントをつかんで中級者、そして上級者を目指してください!
【空の世界を楽しむスカイスポーツ!】
鳥のように空を舞いたい……! そんな想いを実現できるスカイスポーツ、パラグライダー。インストラクターと一緒に二人乗り専用のパラグライダーを使用する「タンデムフライト」なら、性別や年齢、体力を問わずはじめることができ、初心者が気軽に空の楽しさを味わえるのも特徴です。知識とテクニックを習得し、ライセンスを取ることで1人で大空を滑空することもできます。
そこで、今回の特集では、「パラグライダーって何?」という基本的な疑問から、パラグライダーの楽しみ方などをご紹介します。
【パラグライダーって何?】
パラグライダーとは、数メートル程度の助走で離陸し、上昇気流を利用しながら飛行を楽しむスカイスポーツです。その楽しさは何と言っても、空の上から眺める景色。時には雲に近いところまで上昇し、眼下に広がる自然をゆったり眺めることができます。現在、パラグライダーの飛行性能と安全性は飛躍的に向上し、簡単に長時間フライトが可能に。一般のフライヤーでも2〜3時間の在空や地上2000m程度までの上昇もできてしまうため、とっておきの時間が味わえるアウトドアレジャーとして人気があります。
【パラグライダーに必要なアイテム】
キャノピー
パラグライダー専用に開発された特殊なナイロン素材でできている、パラグライダーの本体部分。サイズは通常XSからXLまであり、体重に合わせて選びます。
ハーネス
滑空時に座る部分をハーネスと呼びます。身長や体型によって選びます。
アルチバリオメーター
飛行中の高度はもちろん、空域の気流の状態を音で教えてくれる計器です。上昇気流、下降気流を把握することで長時間飛行が可能になります。
カラビナ
ハーネスとキャノピーを連結する金具でアウトドアシーンに欠かせないアイテムです。登山用が有名ですが、パラグライダーには専用のカラビナがあります。
その他
パラグライダー専用の視界が開けたヘルメット、つなぎタイプのフライトスーツ、防寒用のフライトグローブ、足首部分が補強されたパラグライダーシューズなど、専用のアイテムを用意してフライトに挑みます。
※ツアーでは基本的にレンタル可能で、インストラクターのみ装着するアイテムもあります。
【パラグライダーの楽しみ方】
浮遊体験
まずはパラグライダーの浮遊感を味わってみたい方のお手軽体験。急斜面や高い場所から、いきなり飛び出すのではなく、インストラクターの指導のもと、緩やかなゲレンデを自らの足で走り、空中にふわりと浮き上がる感覚を楽しみます。一般的には、浮遊する高さは1m〜5mほどですが、風を感じ自らの操作で体が浮き上がる時の独特の感覚はやみつきになるかも!?
タンデムフライト
二人乗り専用のパラグライダーを使用し、インストラクターと一緒に飛び立ちます。パラグライダーの操作はすべてインストラクターが行いますので、未経験者でもすぐに空の滑空を楽しめます。
単独フライト
パラグライダースクールに通い、基礎を覚え、技術が上がってくれば長時間のフライトを楽しむことが可能です。一人で広大な空を飛べるようになれば、さらにとっておきの時間を満喫できますよ。
※ライセンスを取得する場合、パラグライダースクールで学科と実技講習を受講し、試験に合格する必要があります。
【パラグライダーの歴史】
パラグライダーのはじまりは、NASAが開発した宇宙船回収用のパラフォイル(柔軟翼)と言われています。それが、現在のスカイスポーツとして発展してきたのは1978年頃。フランスの登山家がスクエアーパラシュートを広げて山の斜面から降りたことが記録に残っています。
日本にパラグライダーが入ってきたのは1985年頃。当初は滑空性能が低く、スキー場の上級者コースのかなりの急斜面を上から下まで走っても少ししか浮かず、飛行時間にして約3〜5分程度でした。その後、楕円翼を採用して飛躍的に性能向上を計ることに成功し、上昇気流による長時間フライトが可能になりました。
パラグライダーの魅力を存分に味わおう!
いかがでしたか。パラグライダーで空の世界を満喫してみたいと思った方は、ぜひ実際に体験してみてください。
日本国内では、関東や関西の大都市エリアからアクセスの良い那須高原、富士見高原、朝霧、神鍋高原などや、沖縄本島、石垣島、北海道、鳥取砂丘、阿蘇山など、風光明媚な場所でパラグライダーを体験することができます。お気に入りのフィールドを見つけて、空を舞う魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。